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2012.08.22
公務員を目指す方々へ

 大卒の就職率がここ数年、非常に厳しい状況です。有名大学を出てもそれだけでは内定は出ません(いまだに、「学歴で就職が決まる」と思っている人は多いと思われます)。悲壮な顔をしてリクルートスーツに身を包む学生を見る度に、何だか胸が苦しくなります。
 不安定な雇用と経済状況と反比例するように、公務員の人気は高まる一方です。かつては地味な仕事のイメージだった公務員は、いまや花形職業と言えるかもしれません。大手銀行、メーカーと並ぶ「結婚したい相手の職業」なのですから。
 公務員を希望する学生に動機を聞いてみると、「安定しているから」「クビにならないから」といった意見を聞きます。中には、「親が公務員になれと言うから」という学生もいるのです。このようなモチベーションでいる人材を、国や地域は欲しがるのでしょうか。

 公務員を目指す方々に言いたいのは、目的と手段を見誤らないでほしい、ということです。「公務員になる」ということは、ゴールではありません。公務員に限らずに言えることですが、「公務員になって、何をするのか」、この目的のために、「公務員になる」という手段があるのです。
公務員と一口に言っても、その仕事は様々です。永田町で活躍する省庁の官僚も、犯罪撲滅に力を入れる警察官も、トラックに乗ったゴミ収集員も、市役所で住民票を発行してくれる窓口担当者も、みんな全員「公務員」です。
このように、様々な職業がある公務員。公務員になるというのは、あくまでやりたい事、なすべき仕事をするためのプロセスのひとつですので、それ自体を目的にしてはいけません。

 “安定した雇用”、“勤務時間が9時~17時”、というような、無理なく安定感のある職というイメージの公務員ですが、職種によっては残業もあるし休日出勤だってあります。業績にもこだわります。業績が奮わなければ、減給だってあります。民間企業と一緒で、組織のトップである市長が代わり、方針が変わったために役職を解かれたり、業務整理で給料が下がったりと言うのも、ありえない話ではないのです。

 「安定している」など、イメージだけで「公務員」を目指している皆さん、自分は何がしたいのか?なぜ公務員でなければならないのか?今一度、よく考えてみましょう。


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